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Kimono Item 0032

東京手描友禅(帯)

とうきょうてがきゆうぜん

染め 伝統的工芸品

用途が帯であっても、東京手描友禅(帯)の価値判断には名称を裏付ける情報が欠かせません。染色品の照合では、図柄の題材より先に染めの状態と落款の有無を記録します。家族から受け継いだ状態のまま、帯裏、たれ先、織り出し、証紙、仕立て残布、落款や機屋名を確認します。公的な位置付けは伝統的工芸品で、指定日は昭和55年3月3日です。最終的な取扱可否は、この確認結果を添えて専門の査定先へ尋ねてください。光沢や色味は照明で変わるため、フラッシュの有無を変えた写真だけで断定しません。においや手触りなど画像化できない情報は、強弱を断定せず気付いた事実だけを書きます。似た名称の品と迷ったら、共通点だけでなく異なる色・素材・作りも一つずつ書き出します。

見分けるための手掛かり

特徴の記録

江戸は当時から現代まで、大消費地として洗練されたファッションが求められてきました。東京手描友禅は、そうした土地柄を背景に色数をおさえた粋なデザインを特色とし、地味な感じの中にも明るい色調と新しさのあるデザインを特徴としています。

技法の記録

東京手描友禅には、大別して糸目友禅、蝋纈染(ろうけちぞめ)、無線描(むせんがき)の3通りの技法があります。いずれも防染技法による染色です。現在は、染上がりに、白い糸のような線が鮮やかに浮き上がる糸目友禅が主流です。

証紙や付属資料が見つからない場合

資料がないことだけで品目や取扱可否を断定しません。見える範囲の表示、端部、落款、仕立ての状態を撮影し、確認できたことと確認できないことを分けて伝えます。

査定前の注意伝統的工芸品(昭和55年3月3日)という情報は産地や技法を調べる手掛かりです。個々の現物の真贋、買取成立、査定結果を保証するものではありません。

状態確認のチェック項目

  • シミ
  • カビ
  • 変色
  • 虫食い
  • におい
  • 寸法
  • 仕立て状態を確認