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Kimono Item 0053

京黒紋付染

きょうくろもんつきぞめ

産地品・染織技法 染め 伝統的工芸品

技法としての京黒紋付染を探すときは、模様だけでなく糸や染めの状態も手掛かりになります。技法欄の「白生地を引っ張って木枠にかけ、蒸気で幅出しをします」も、糸や柄の作りを確かめる際の比較材料になります。見分けるときは、証紙、産地表示、反物端、織り出し、落款、仕立て残布を確認します。産地の手掛かりは京都市で、素材は絹です。公式一覧への掲載は買取成立の保証ではないため、個別品の状態を示して最終確認します。証紙の破れや退色も情報の一部なので、補修せず読める範囲を撮影します。織り出しが畳みの内側にある場合は、無理なく見える範囲だけを撮影します。京黒紋付染と判断しきれない場合も、確認できた特徴と一致しない点の両方を査定先へ伝えます。

見分けるための手掛かり

特徴の記録

生地は絹織物です。化学染料を用いても、深みや微妙な味のある黒色を出すために、紅または藍等の下染も行っています。紋章上絵付けは、手描きの場合と型紙による型刷りの場合とがあります。

技法の記録

白生地を引っ張って木枠にかけ、蒸気で幅出しをします。ついで反物のまま、紋章の部分が染まらないよう糊を置いて防染してから、「浸染」あるいは「引染」をします。「浸染」は、紅または藍で下染してから黒染料に浸す方法です。「引染」は刷毛による染め技法で、紅または藍の下染後、黒染料を塗ります。植物性染料と媒染(ばいせん)染料をそれぞれ2回以上塗るのが「三度黒」です。紋章上絵は最後の工程で描かれます。

証紙や付属資料が見つからない場合

資料がないことだけで品目や取扱可否を断定しません。見える範囲の表示、端部、落款、仕立ての状態を撮影し、確認できたことと確認できないことを分けて伝えます。

査定前の注意伝統的工芸品(昭和54年8月3日)という情報は産地や技法を調べる手掛かりです。個々の現物の真贋、買取成立、査定結果を保証するものではありません。

状態確認のチェック項目

  • シミ
  • カビ
  • 変色
  • 虫食い
  • におい
  • 寸法
  • 仕立て状態を確認