Kimono Item 0064
名古屋黒紋付染
なごやくろもんつきぞめ
名古屋黒紋付染で重要なのは、技法名と現物の作りが一致しているかどうかです。たとう紙の名称は参考にとどめ、入れ替わりがないか本体の表示と照合します。見分けるときは、証紙、産地表示、反物端、織り出し、落款、仕立て残布を確認します。技法欄の「「浸染」と「引染」があり、紅または藍の下染をします」も、糸や柄の作りを確かめる際の比較材料になります。持ち運びが難しい品は、必要な撮影箇所を聞いてから出張査定の可否を相談します。名称照合では、「家紋を描き入れた時の紋の染際をきれいに染め上げるため、浸染(しんせん)では初めから家紋の形の紋型紙を使用します」という説明を外観と比べます。査定前の手入れで状態を変えないよう、洗浄や補修が必要かは専門家へ先に相談します。
見分けるための手掛かり
特徴の記録
家紋を描き入れた時の紋の染際をきれいに染め上げるため、浸染(しんせん)では初めから家紋の形の紋型紙を使用します。名古屋独特の紋当網付(もんあてあみつけ)技法で染めるので、染色時間も長く、黒色がしっかり染まっています。引染(ひきぞめ)では紋の形に防染糊(のり)を伏せて、黒の色艶の優れた「トロ引黒染(くろそめ)」で染め上げます。
技法の記録
「浸染」と「引染」があり、紅または藍の下染をします。「浸染」では紋を付ける部分に紋型紙を生地の両面から貼り合わせ、金網を当てて締付け染料液に長時間入れて染め上げる紋当網付技法を行います。 「引染め」では紋の部分に防染糊を伏せて三ツ引黒染やトロ引黒染技法で、刷毛を使用して染め上げます。その後で白く残った部分に紋章を手描きで入れます。
証紙や付属資料が見つからない場合
資料がないことだけで品目や取扱可否を断定しません。見える範囲の表示、端部、落款、仕立ての状態を撮影し、確認できたことと確認できないことを分けて伝えます。
状態確認のチェック項目
- シミ
- カビ
- 変色
- 虫食い
- におい
- 寸法
- 仕立て状態を確認