Kimono Item 0072
小千谷縮・越後上布
おぢやちぢみ・えちごじょうふ
小千谷縮・越後上布を見分ける起点は、新潟県の越後地方は古来上質の麻織物を産し、中世には京都・大阪方面へ相当量の移出があったと思われ、江戸時代に至って幕府への上納も行なわれたという記録です。査定前の確認箇所は、証紙、産地表示、反物端、織り出し、落款、仕立て残布を確認します。公的な位置付けは重要無形文化財で、指定日は19550512です。付属品を送る必要があるか確認し、求められていない資料まで手放さないようにします。公的情報では重要無形文化財(19550512)に当たりますが、指定の有無と手元の品の状態は分けて判断します。全体写真に加え、表示・傷み・寸法が分かる写真を分けて用意すると、相談時の行き違いを減らせます。
見分けるための手掛かり
特徴の記録
新潟県の越後地方は古来上質の麻織物を産し、中世には京都・大阪方面へ相当量の移出があったと思われ、江戸時代に至って幕府への上納も行なわれた。この時代以降原料の苧麻【ちよま】は会津地方に産する良質のものを使用し、またそれまでの平織【ひらおり】に工夫を加えた縮【ちぢみ】も作られるようになり、生地を薄く軽くつくる技術の向上がみられる。これには越後地方の雪と湿度が大きな生産条件であった。・新潟県の魚沼地方特に塩沢・小千谷地区は古来より上質の麻織物を産し、江戸時代には上布と称して幕府へも上納され、帷子(かたびら)として着用された。この時代以降、布の原料である苧麻(ちょま)は会津地方に産する良質のものが使用され、また、それまでの平織に工夫を加えた縮も作られるようになり、生地を薄く軽く作る技術の向上がみられる。
証紙や付属資料が見つからない場合
資料がないことだけで品目や取扱可否を断定しません。見える範囲の表示、端部、落款、仕立ての状態を撮影し、確認できたことと確認できないことを分けて伝えます。
状態確認のチェック項目
- シミ
- カビ
- 変色
- 虫食い
- におい
- 寸法
- 仕立て状態を確認