Kimono Item 0091
結城紬
ゆうきつむぎ
産地情報で結城市、下妻市、筑西市、結城郡八千代町 栃木県/小山市、下野市、河内郡上三川町、真岡市・茨城県・栃木県と示される結城紬。名称だけでなく、作りと付属資料まで照合します。公的情報では伝統的工芸品(昭和52年3月30日)に当たりますが、指定の有無と手元の品の状態は分けて判断します。見分けに使える具体的な説明は「真綿から手で糸を引き出すため、長さの異なる百数十本の一つ一つの繊維が絡まり合うだけで、糸に撚(よ)りがない嵩高繊維(かさだかせんい)の代表格です」です。名称の裏付けを探すなら、証紙、産地表示、反物端、織り出し、落款、仕立て残布を確認します。写真査定の回答は仮判断になり得るため、現物確認後に条件が変わるかも確認します。仕立て直しの跡が見える場合は欠点と決めつけず、その位置を査定先へ伝えます。
見分けるための手掛かり
特徴の記録
真綿から手で糸を引き出すため、長さの異なる百数十本の一つ一つの繊維が絡まり合うだけで、糸に撚(よ)りがない嵩高繊維(かさだかせんい)の代表格です。そのため、絹でありながら木綿織風の素朴さがうかがえるのが特徴です。・結城紬は常陸紬などともいわれ、古くより現在の茨城県結城市、栃木県小山市(旧絹村)を中心として製織されてきたもので、慶長年間(1596~1615)の頃から結城紬と称され、江戸時代初期には相当多量の生産を見たもののようである。 結城紬は現在も同地方において製織されているが、紬製作の本来の手法が守られており、伝統的な手工芸による良質のものを今なお生産している。ただし、染のみは近代の趣味をとり入れている。
技法の記録
全工程が手作業です。糸紡(つむ)ぎ、絣括(くく)り、いざり機(はた)による機織りの3工程は、重要無形文化財に指定されています。1枚の着物を作るために、約30kmの糸を手で紡ぎ、600gもある大きな杼(ひ)で緯糸を3万回以上も打ち込みます。絣は1mmの誤差を争う、極めて細かな作業です。・結城紬は常陸紬などともいわれ、古くより現在の茨城県結城市、栃木県小山市(旧絹村)を中心として製織されてきたもので、慶長年間(1596~1615)の頃から結城紬と称され、江戸時代初期には相当多量の生産を見たもののようである。 結城紬は現在も同地方において製織されているが、紬製作の本来の手法が守られており、伝統的な手工芸による良質のものを今なお生産している。ただし、染のみは近代の趣味をとり入れている。
証紙や付属資料が見つからない場合
資料がないことだけで品目や取扱可否を断定しません。見える範囲の表示、端部、落款、仕立ての状態を撮影し、確認できたことと確認できないことを分けて伝えます。
状態確認のチェック項目
- シミ
- カビ
- 変色
- 虫食い
- におい
- 寸法
- 仕立て状態を確認