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Kimono Item 0110

多摩織(コート)

たまおり

産地品・染織技法 織り 伝統的工芸品

八王子市、あきる野市に結び付く多摩織(コート)は、産地表示と現物の特徴を一緒に確かめたい品目です。分類は織りです。接写では柄に加え、生地組織と端の処理が分かる箇所を選びます。家族から受け継いだ状態のまま、証紙、産地表示、反物端、織り出し、落款、仕立て残布を確認します。コートは多摩織の主な製品として明記されたもので、根拠のない組み合わせではありません。査定結果ではなく、手元の品を説明できる状態にすることが、この行の目的です。帯締めや帯揚げなど別品を外し、本体だけの状態が分かるようにして確認します。証紙の文字は判読できる距離、傷みは全体のどの位置か分かる距離で、それぞれ撮り分けます。畳んだ状態しか見られない場合は無理に広げず、見える範囲と未確認の範囲を分けて伝えます。

見分けるための手掛かり

特徴の記録

多摩織にはお召織(めしおり)、紬織、風通織(ふうつうおり)、変り綴(かわりつづれ)、綟り織(もじりおり)の品種があります。伝統的に渋い実用的な作品が多く作られてきましたが、最近では、洗練されたデザイン、新しい感覚、優れた技術をとり入れつつ、伝統的な手作業により特色のある優れた製品を産み続けています。

技法の記録

お召織は先染めまたは先練りの平織、綾織もしくは朱子織(しゅすおり)または変化織です。使用する緯糸は下撚(したより)の後、わらび粉及びひめ糊を手作業でもみ込み、八丁撚糸機(はっちょうねんしき)で右撚と左撚に同時に撚(よ)り上げます。撚られた糸で織った後、シボを浮き上がらせるために湯の中でもみ、幅出しして仕上げます。

証紙や付属資料が見つからない場合

資料がないことだけで品目や取扱可否を断定しません。見える範囲の表示、端部、落款、仕立ての状態を撮影し、確認できたことと確認できないことを分けて伝えます。

査定前の注意伝統的工芸品(昭和55年3月3日)という情報は産地や技法を調べる手掛かりです。個々の現物の真贋、買取成立、査定結果を保証するものではありません。

状態確認のチェック項目

  • シミ
  • カビ
  • 変色
  • 虫食い
  • におい
  • 寸法
  • 仕立て状態を確認