本ページには広告(PR)を含みます

Kimono Item 0157

京黒紋付染(着物地)

きょうくろもんつきぞめ

着物・反物 染め 伝統的工芸品

京黒紋付染(着物地)を確かめる第一歩は、柄の印象ではなく反物端や付属資料を見ることです。現物では、衽裏や八掛付近の落款、反物端、証紙、仕立て残布、衿先の表示を確認します。シミや変色だけでなく、京黒紋付染(着物地)を示す証紙や残布を分けずに保管しておくと相談しやすくなります。分類は染めです。柄全体だけでなく、色の境目と生地裏も確認できるようにします。見分けに使える具体的な説明は「生地は絹織物です」です。取扱条件を断定する情報ではありませんが、何を伝えて査定を頼むかはここまでで整理できます。譲り受けた品では購入時期を推定せず、誰から受け継いだかだけを事実として添えます。京黒紋付染(着物地)の候補には番号を付け、証紙や箱がどの品に伴っていたかを崩さずに保管します。

見分けるための手掛かり

特徴の記録

生地は絹織物です。化学染料を用いても、深みや微妙な味のある黒色を出すために、紅または藍等の下染も行っています。紋章上絵付けは、手描きの場合と型紙による型刷りの場合とがあります。

技法の記録

白生地を引っ張って木枠にかけ、蒸気で幅出しをします。ついで反物のまま、紋章の部分が染まらないよう糊を置いて防染してから、「浸染」あるいは「引染」をします。「浸染」は、紅または藍で下染してから黒染料に浸す方法です。「引染」は刷毛による染め技法で、紅または藍の下染後、黒染料を塗ります。植物性染料と媒染(ばいせん)染料をそれぞれ2回以上塗るのが「三度黒」です。紋章上絵は最後の工程で描かれます。

証紙や付属資料が見つからない場合

資料がないことだけで品目や取扱可否を断定しません。見える範囲の表示、端部、落款、仕立ての状態を撮影し、確認できたことと確認できないことを分けて伝えます。

査定前の注意伝統的工芸品(昭和54年8月3日)という情報は産地や技法を調べる手掛かりです。個々の現物の真贋、買取成立、査定結果を保証するものではありません。

状態確認のチェック項目

  • シミ
  • カビ
  • 変色
  • 虫食い
  • におい
  • 寸法
  • 仕立て状態を確認