本ページには広告(PR)を含みます

Kimono Item 0158

京黒紋付染(羽織)

きょうくろもんつきぞめ

着物・反物 染め 伝統的工芸品

資料に残る「生地は絹織物です」が、京黒紋付染(羽織)を探す最初の手掛かりになります。公的な位置付けは伝統的工芸品で、指定日は昭和54年8月3日です。写真を撮る前に、衽裏や八掛付近の落款、反物端、証紙、仕立て残布、衿先の表示を確認します。たとう紙の名称は参考にとどめ、入れ替わりがないか本体の表示と照合します。制作方法として記録された「白生地を引っ張って木枠にかけ、蒸気で幅出しをします」と、現物の裏表で確認できる作りを照らし合わせます。売却を決める前に、査定対象の点数と返却される付属品を双方で確認してください。似た名称の品と迷ったら、共通点だけでなく異なる色・素材・作りも一つずつ書き出します。問い合わせ内容は品目名、確認できた根拠、傷み、付属品の順にまとめると誤解を減らせます。

見分けるための手掛かり

特徴の記録

生地は絹織物です。化学染料を用いても、深みや微妙な味のある黒色を出すために、紅または藍等の下染も行っています。紋章上絵付けは、手描きの場合と型紙による型刷りの場合とがあります。

技法の記録

白生地を引っ張って木枠にかけ、蒸気で幅出しをします。ついで反物のまま、紋章の部分が染まらないよう糊を置いて防染してから、「浸染」あるいは「引染」をします。「浸染」は、紅または藍で下染してから黒染料に浸す方法です。「引染」は刷毛による染め技法で、紅または藍の下染後、黒染料を塗ります。植物性染料と媒染(ばいせん)染料をそれぞれ2回以上塗るのが「三度黒」です。紋章上絵は最後の工程で描かれます。

証紙や付属資料が見つからない場合

資料がないことだけで品目や取扱可否を断定しません。見える範囲の表示、端部、落款、仕立ての状態を撮影し、確認できたことと確認できないことを分けて伝えます。

査定前の注意伝統的工芸品(昭和54年8月3日)という情報は産地や技法を調べる手掛かりです。個々の現物の真贋、買取成立、査定結果を保証するものではありません。

状態確認のチェック項目

  • シミ
  • カビ
  • 変色
  • 虫食い
  • におい
  • 寸法
  • 仕立て状態を確認