Kimono Item 0171
多摩織(着物地)
たまおり
多摩織(着物地)を見分ける起点は、多摩織にはお召織(めしおり)、紬織、風通織(ふうつうおり)、変り綴(かわりつづれ)、綟り織(もじりおり)の品種がありますという記録です。現物確認では、衽裏や八掛付近の落款、反物端、証紙、仕立て残布、衿先の表示を確認します。制作方法として記録された「お召織は先染めまたは先練りの平織、綾織もしくは朱子織(しゅすおり)または変化織です」と、現物の裏表で確認できる作りを照らし合わせます。現物と付属資料の対応を保ったまま相談すれば、品目違いによる見積りの行き違いを減らせます。多摩織(着物地)を独立させた根拠は、多摩織の製品欄に着物地があるためです。全体写真に加え、表示・傷み・寸法が分かる写真を分けて用意すると、相談時の行き違いを減らせます。
見分けるための手掛かり
特徴の記録
多摩織にはお召織(めしおり)、紬織、風通織(ふうつうおり)、変り綴(かわりつづれ)、綟り織(もじりおり)の品種があります。伝統的に渋い実用的な作品が多く作られてきましたが、最近では、洗練されたデザイン、新しい感覚、優れた技術をとり入れつつ、伝統的な手作業により特色のある優れた製品を産み続けています。
技法の記録
お召織は先染めまたは先練りの平織、綾織もしくは朱子織(しゅすおり)または変化織です。使用する緯糸は下撚(したより)の後、わらび粉及びひめ糊を手作業でもみ込み、八丁撚糸機(はっちょうねんしき)で右撚と左撚に同時に撚(よ)り上げます。撚られた糸で織った後、シボを浮き上がらせるために湯の中でもみ、幅出しして仕上げます。
証紙や付属資料が見つからない場合
資料がないことだけで品目や取扱可否を断定しません。見える範囲の表示、端部、落款、仕立ての状態を撮影し、確認できたことと確認できないことを分けて伝えます。
状態確認のチェック項目
- シミ
- カビ
- 変色
- 虫食い
- におい
- 寸法
- 仕立て状態を確認